JOSY開発 〜開発のいきさつ〜
 

平成15年

近畿福祉大学 繁成剛教授より

「木質ラーメンフレーム」の接合方法を応用し、フレームを木製とし、組み立て・分解可能な福祉機器用のモジュラーフレームシステムは開発できないだろうか?」

との相談があった。

木質ラーメンフレームとは
木造軸組工法の組み込み使用するためのフレームであり、開口部でありながら、壁量を持つフレームである。


MTフレームのページ

平成16年1月 木造住宅の柱と梁・・それを極小化することを目指し、研究に入る。

平成16年6月

   〜

平成18年3月

財団法人 テクノエイド協会 開発助成金(ピッコロ有限会社と共同開発)により
   ・部材の研究
   ・部材の試作、強度試験
   ・機器(姿勢保持モデル)の設計・試作
   ・モデル機器の強度試験
   ・モデル機器の臨床試験
などを行う。

 平成17年 8/30〜8/31 SIG姿勢保持講習会 研究成果発表 近畿福祉大学 繁成教授 
         9/ 1〜9/ 3 リハ工学カンファレンス 研究成果発表 近畿福祉大学 繁成教授 (佐賀)

※JOSYは、 財団法人テクノエイド協会 からの助成金により開発されました。
平成18年4月

実用化、商品化の検討に入る。

 ・製造先、販売先の検討
 ・量産化の検討
 ・キット化、製品化の検討
 ・価格の検討 

 
平成18年8月

8/24〜8/26 リハ工学カンファレンス 研究成果発表 近畿福祉大学 繁成教授 (神戸)

 
平成18年12月 部品販売開始
・キット化・製品化 検討中
 

   JOSY開発にあたって、開発者より・・  
 

 近年、環境問題の視点から、国産木材の積極利用が強く求められていますが、国内林業の現状は大変厳しいものです。住宅産業のような大量消費が見込める業界が積極的使用に転じない以上、好転は望むべくも無いように思われます。
  しかしながら、このような状況の中で、私共は、長年木造住宅建設に関わる者として、「生活を取り巻くさまざまな環境に国産木材を使おう。」をテーマに活動を続けてきました。また、地震の多い我が国の木造住宅向けに、耐震性を向上させる「木質ラーメンフレーム」の研究をしてきました。こうした過程を経て、この木質ラーメンフレームの接合方法を応用した、商品「JOSY」を開発、実用化するに至りました。これは、「小径の木製フレーム同士をアルミジョイントを介して強固に接合する方法」であり、針葉樹のような軟質木材同士を、接着剤を使用することなく、強固に接合することが可能で、且つ、組み立て後も分解できる商品です。

 この開発には、地場森林組合、地元の家具部品工場、大学の研究機関、デザイナーなどの多くの方々に参加して頂きました。

 従来の木製家具や身障者・高齢者向けの福祉・介護機器は、不要になると廃棄されることが多く、他へ転用したり、使用目的を変更したりすることは出来ません。このような商品を「JOSY」で製作すると、接合部がボルトによる機械的接合なので、一旦完成されたものでも再度分解し別の機器や家具への組み直しが可能で、何度でも繰り返し使用できるのです。
  フレームに使用される木材は、従来家具材として使用されてきた大径木や貴重な広葉樹ではなく、 国産の杉・ヒノキなどの針葉樹で十分であり、今、需要拡大が叫ばれている間伐材も有効に利用できます。加工においては大規模な工場や、設備が不要で、高度な技術も必要ありません。
  木製フレームとアルミジョイントの規格を統一し、全国の小規模な生産拠点や販売店が連携し、流通させることで、木材の有効利用が図れ、地域経済への効果も予想できます。又、ワークショップなどでの教材や地域振興策の材料としても見込めることから、学識経験者や専門家の参加も広く呼びかけているところです。

「JOSY」の開発については、このような背景があり、環境問題を多少とも考える人々が、一件当りの消費は例え小規模でも、件数が増えれば大きな消費となり得ることを考えますと、まず、一件を始めることが重要なことだと考えております。「JOSY」に触れて、想像力を膨らませながら、作る楽しみを感じて頂き、一人でも多くの方にとって、健康で快適かつ安全な生活を送るための手助けとなれば幸いです。